ボーリングフォーコロンバイン

コロンバイン高校の無差別乱射事件のドキュメンタリー映画ってことで、精神的にずっしりと重い世界を描いている、と予想して見たんだけど、終始同じテンションで、現実的な感じの映画だった。犯人の生い立ちに迫る!とか、動機はこうだ!とか、そんなんじゃなく、ただ単純に「銃社会アメリカに対する問いかけ」といった内容のドキュメンタリーだった。何が悪い、誰が悪い、という決めつけから始まったものではなく、調査しているうちに見えてきたもの、アメリカの現実、などを捉えていてなかなか面白かった。一番興味を持ったのは「人々は恐怖感と購買意欲を植え付けられている」という考え。カナダでは家に鍵をかけない、というのは日本に住んでいる私でも驚きだった。そういえば、私が小さい頃は家に鍵をかけるなんて夜寝る時くらいだったもんなぁ。今では昼でも一人の時は鍵をかけているもの。一体何に脅えているんだ、と言われると・・・。なんだろう、と思ってしまう。